歯の詰め物の正体は?
歯の白い詰め物として一般的に用いられているのは光硬化性の接着性レジン(コンポジットレジン)という高分子材料です。虫歯を削り取った後、白っぽい樹脂を削った箇所に埋めて、固めるために光を当てるなどの一般的な治療ですね。この治療のために削った穴に詰めるレジンは樹脂を素材にした詰め物ですが、永く使用していると、変色したり、擦り減ることもあります。近年の虫歯治療は、ただ歯に詰め物をするだけでなく、虫歯を削った後の残された周囲の歯といかに接着させるかが重要なポイントとなっています。皆さんも昔は「歯の詰め物が取れた〜」という経験はないですか?今はかなり技術力は上がってきて、そのようなことが減ってきていますが、一般的になってきた歯の白い詰め物であるレジンが日々の噛み合わせに耐える強度と、それによって磨耗しにくい耐久性を強化させるため、最近は基材となっている樹脂のなかにフィラーという細かくて硬い粒子を配合しています。このフィラーという粒子は、ちょうどコンクリートを作る時に砂利を混ぜて強度を上げるのと同じような働きをします。
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歯の白い詰め物が変色?
歯の白い詰め物が変色したような気がする、と感じたことはありませんか?じつは一般的な歯の白い詰め物はセラミックのような瀬戸物ではなくプラスチックのような樹脂のため変色することがあるのです。では、歯の詰め物が変色する原因は何でしょうか? 例えば「虫歯」が詰め物の周辺に出来てくると、白いはずの詰め物が暗っぽく見えることがあります。 さらに樹脂ですから「劣化」という原因も挙げられます。詰め物自体が劣化して濃いめの色に変色することがあります。劣化による変色は表面を磨いてもキレイにならない場合が多いので気になるなら詰め替えることになるでしょう。 さらに別の原因として「着色」があげられます。コーヒーやお茶をよく飲む人が、あまり歯磨きをしない、もしくは詰め物の研磨が不足していると、表面が着色されて変色しやすくなります。 「詰め物と歯の段差」も着色の原因となります。ごく僅かな段差でも、その段差の部分、つまり歯と詰め物の境目に沿ってどうしても着色された線が入り詰め物が目立って変色しているように感じることがあります。
歯の詰め物 保険適用とそうじゃないもの
歯科治療で気になることの1つが保険適用されない治療と、保険で出来る治療の種類についてだと思います。では特に歯の詰め物で、保険が適用できるものとそうでないものにはどのような種類があるのでしょうか?
【保険適用できる】■銀歯・・・昔からある「銀歯」。噛む機能は損なわれませんが、口腔内が暗く感じたり、場合によっては歯茎の色が黒ずんだり見えることがある。 ■コンポジットレジン・・・素材が樹脂の詰め物。色は数種類あるので大抵、自分の歯の色に合う。品質自体も上がってきているが長く詰め物として用いていると変色したり擦りへることもある。
【保険適用できない 自費】■金歯・・・金合金で出来ている。金合金はしなやかさを併せ持っているので歯との適合性もよく、元々の歯に近い硬さですから噛み合う歯を傷めることがありません。強く噛む力がかかる奥歯での使用に向いた詰め物。 ■ハイブリッドセラミック(エステニア)・・・超微粒子セラミックに樹脂を混ぜたものです。セラミックの硬さと樹脂の粘り強さを併せ持っている。 ■オールセラミック・・・金属を使わずにセラミックだけでできた詰め物。長期間の使用でも変色せず白い歯の美しさを保てる。
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