大腸がんの症状は?
大腸がんの症状ですが、じつは早期の大腸がんによる症状はほとんどみつかりません。ですから大腸がんの初期症状というのは、ほとんどないというのが現実です。
しかし、大腸がんが進行してくると、様々な症状が発症してきます。大腸癌の症状として主なものは、出来た潰瘍が出血を起こしたり、腸管の内側が閉塞気味になり便秘や下痢を発症したり、さらに進行すると腸閉塞を起こしたり、その部分が固いしこりのようになったり、大きく膨らむことにより激痛を感じるなどの症状が出てきます。
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また大腸がんの症状というのは、癌が発生した箇所により変化します。では大腸とは、どのような形態をしているのでしょうか?
大腸は小腸から続いている消化器官で、長さは約1.5メートルほどです。大腸の入り口は右下腹部の【盲腸】(もうちょう)です。そして【結腸】(けっちょう)の部分(上行(じょうこう)結腸、横行(おうこう)結腸、下行(かこう)結腸、S状(えすじょう)結腸)を経て、大腸の最後の部分である【直腸】部分(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)を経て大腸全体を通過していき、入ってきた食物は最後に肛門を通って排泄されます。
大腸がんが発生しやすい場所は、大腸の後半部分、直腸とS状結腸で、大体その部分だけで全体の7割近いというデータもあります。
もしもその近辺で癌が発生した場合、血便や粘血便が出たり、便が細くなってきたり、便秘や下痢が頻繁に起こるという特徴の症状がでます。
一方、残りの3割程度である盲腸がんや上行結腸、横行結腸に癌が発生した場合は、癌が成長して大きくなるまで症状が出にくいので、腹痛やしこりとして発見される場合や、ガンからの出血による貧血という症状も散見されます。
大腸がんの検査
大腸がんの症状と思えるものが発症、発見されたなら、早急に大腸がんの検査を受診なさることをお勧めします。大腸がんの検査には幾つかの種類があります。
もしも多少でも血便が出たなら気になるかもしれません。もちろん痔にかかっている方も多いので、どの原因による出血かはわかりませんが、少量でも便に混ざった血液があるなら、便潜血検査は大腸がんを早期発見するために広く行われている有効な検査方法です。その他にも注腸造影検査や大腸内視鏡検査、または直腸指診によって【大腸がんがあるかどうかを診断するための検査】を受けることが出来ます。
大腸がんの検査には他にも、ガンが発見された場合の病巣の広がり方や転移の状況を調べる【治療方針を決定するための検査】などもあります。
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